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TRIVIA / ちょこっと豆知識
ドリルの各部名称

サイズ
穴があく大きさです。
刃先
先ネジタイプ:回転力を利用して材にくい込んでいきます。
先三角タイプ:推力を与えた分だけ材にくい込んでいくので、自分でスピードコントロールが出来ます。
ケガキ刃(爪)
穴あけの際、ドリルの回転円周に沿って材の繊維(木目)などをケガキながら進む刃(爪)です。
スクイ刃
ケガキした部分を削り取る主刃です。
全長
錐全体の長さです。
ネジ丈
ネジ丈はあけたい穴の深さよりも少し長いものを選んでください。ネジ丈が短いと切屑が詰まりトラブルの原因となります。削り取られた切屑はラセン部分に沿って排出されます。
軸径
軸部分を電動工具のチャックに取付けます。形状には六角軸・丸軸・三本溝があります。軸径と軸形状で使用できる電動工具は変わってきます。
研磨方法について
切れ味が低下した場合は、スクイ刃及びケガキ刃の内側を平ヤスリで研磨していただくことが出来ます。
製品の材質が普通鋼(S55C)のみ平ヤスリ「荒目・両刃タイプ・刃長150mm」での研磨が可能です。ハイス刃・超硬刃の研磨については弊社へご相談ください。
お客さまご自身で研磨された製品につきましては、弊社での再研磨はお受けできませんのでご注意ください。
研磨で再生できる錐の状態
ケガキ刃とスクイ刃の高さの差が、先ネジピッチの1/2になるまで行えます
研磨で再生できない錐の状態
先ネジの欠損、折れ、ケガキ刃の破損、ネジ丈での曲がり・折れ、軸部での曲がりがある状態の錐は再生不可となります。
スクイ刃の研ぎ方
①スクイ刃が45度になるように製品を傾け、平行にヤスリをあてる
②摩耗したスクイ面を新しい刃が出るまでヤスリをあてる。
ケガキ刃の研ぎ方
①ケガキ刃の内側を面に沿って摩耗したところが少なくなるまでヤスリをあてる。
②ケガキ刃は内側が丸くなるようにヤスリをあて、後で外側のバリを取って仕上げる。
先端の形状について
先ネジ・一条タイプ
刃先が先ネジになっています。押さえなくてもネジの力で穴をあけ進めていきます。ボール盤でのご使用は材が持ち上がる危険がありますのでおすすめできません。
【製品例】
No.5 ショートビット
No.6 兼用ビット
No.4 ドリルビット
No.7 インパクトビット
先ネジ・二条タイプ
刃先がネジになっています。押さえなくてもネジの力で穴をあけ進めていきます。ボール盤でのご使用は材が持ち上がる危険がありますのでおすすめできません。木工ドリルの大口径は切削抵抗を考慮してこの設計になっています。
【製品例】
No.5 ショートビット 39mm以上
No.6 兼用ビット 39mm以上
No.7 インパクトビット 26mm以上
先三角・一条タイプ
刃先が三角になっています。押さえた分だけ進んでいくので止め穴加工に適しています。ボール盤でのご使用にも適しています。
【製品例】
No.5B 先三角ショートビット
鋭角・二条タイプ
刃先が鋭角になり、ネジがありません。押した分だけ進んでいくので止め穴加工にも適しています。
【製品例】
No.601 竹用ドリル
軸の形状について

六角軸
充電ドリルドライバ・電気ドリル・ボール盤でのご使用が可能です。
6.35mm六角軸の場合はインパクトドライバでのご使用が可能です。

三本溝
丸軸に面(3面)が取ってある形状です。自在錐シリーズの軸はこの三本溝タイプとなります。充電ドリルドライバ・電気ドリル・ボール盤でのご使用が可能です。

丸軸(ストレート)
座掘錐シリーズのドリルやガイドはこの丸軸(ストレートタイプ)となります。充電ドリルドライバ・電気ドリル・ボール盤でのご使用が可能です。
その他の豆知識
軸部のチャッキングは正しい位置で
電動工具に錐をセットする際は、六角軸・三本溝の平取り面でしっかり固定します。色がついている箇所のように面が取ってあるところでチャッキングされているかしっかりとご確認ください。
六角軸
三本溝
先ネジタイプは押さえ過ぎない
先ネジタイプはネジの力で進んでいきます。押さえ過ぎはかえって抵抗が大きくなり、錐の寿命が短くなります。また、インパクトドライバで使用する際に押さえ過ぎると”バリバリ”とインパクトがかかります。これはバッテリーへの負荷が大きくなり消耗が早くなります。
添え板で裏側もきれいな穴あけを
貫通穴の場合、貫通口にバリが生じてキレイに仕上がらない場合があります。そんな時は添え板をするとバリが軽減されます。また、板の両側から穴あけを行うとバリのないキレイな穴があけられます。
ネジ丈以上の穴をあけない
ネジ丈・深さ以上の穴あけを行うと、切屑が詰まり錐の破損の原因になったりします。錐を選ぶ際はあけたい穴の深さよりもネジ丈が長いものを選んでください。
材と材の隙間はあけずにピッタリと
材と材の間に隙間があるとキレイな穴があかなかったり、切屑が詰まったり、刃先が引っ掛かったりしてドリルの破損の原因となります。
永くお使いいただくために
より長くスムーズな切れ味を保つために、作業後は切り屑を取り除き、油で刃先部を拭き取って保管してください。Drill Roll Bagに収納するともらいサビが防げます。